あなたは「くむんだー」という大きな体験型「木のおもちゃ」を知っていますか?
鳴り響くトントン!カンカン!という木の心地よい音。
子どもたちは、ヘルメットをかぶり、トンカチをもって無心になって「叩く」仕事を続けます。

子どもたちはもちろん、大人までをも魅了する「くむんだー」。
なかなか出来ない貴重な体験になりますよ。
先日、体験することが出来ましたので、その魅力についてレポートします。
目次
くむんだーとは 【国産材の大きな木育玩具】

「くむんだー」は、国産材で出来た柱や横材を組んで楽しむ木育玩具です。
引用:くむんだー
日本の伝統木造建築のように、柱に空けた穴に、貫(ぬき)と呼ばれる横材を差し込み、クサビを打ち込んで固定していきます。
いくつも木を組み合わせて大きくしていくと、全体はとても丈夫になります。
ジャングルジムで遊ぶというより、組み立てる過程、解く(ほどく)過程を子どもたちに経験させることを目的としています。

木のジャングルジム、
出来上がった完成品で遊ぶのではないのですね!
組み立てて、ほどく、その作業こそが子どもたちの大好きな遊びになるのです。
とても素敵な発想です。木育については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
組み立てる道具たち

日本の伝統木造建築のように、柱に空けた穴に、貫(ぬき)と呼ばれる横材を差し込んでいくと、がっちりと丈夫な組み立てになります。

大人が数人で、はじめの基礎となる4本の柱を組み立てていきます。

この木づちで、下の写真の「くさび」をトントン打ち込んでいきます。
木づちは軽いので、子どもでも使いやすいですよ。

くさびは、先の少し尖ったほうを差し込んで、反対側の平たいほうを叩いていきます。
くむんだーが考案されたきっかけは?

木のジャングルジムくむんだーを考案されたのは、滋賀県にある川村工務店の川村克己さんです。
なによりも国産材で長生きする家づくりを考えておられ、昔ながらの木組みの家にこだわります。
そして、木組みの家が人と環境にやさしく、長持ちするといった良さを、より多くの人に伝えたいと試行錯誤されて、たどりついたのが木のジャングルジム「くむんだー」です。
それは大人を対象にするのではなく、子どもたちが楽しんで木の家づくりを体験できるものでした。
全国「くむんだー」木のジャングルジム協会

くむんだーの製作・販売・実演については協会の正会員のみに与えられた権限となります。
正会員の資格は大工の方をはじめ、大工工務店、建築設計事務所、林業関係者等とされています。
その趣旨に賛同される全国の正会員によって各支部が誕生し、イベントでの実演依頼に応えています。
くむんだー体験レポート

参加者の子どもの年齢にもよりますが、今回は低年齢の子が多かったので、スタッフや大人たちで土台となる長い木材を組んでいきます。
ある程度、土台ができれば、子どもたちは、ひたすらクサビを木のトンカチで打ち込んでいきます。

気づくと大人のオーディエンスも増えています。
子どもたちは、なかなか出来ない経験に目を輝かせイキイキとした表情にかわります。
ひとりだけでは、完成しない木のジャングルジム。
大人と、まわりの子どもたちと協力して心をひとつにします。
そうして完成したときの喜びは忘れられないでしょう。
くむんだーで遊ぼう【体験レポート】まとめ

子どもの遊びとは思えない迫力とインパクトがありました。
後日、参加した小学1年生の男の子は将来の夢が大工さんになったと話してくれました。
「自分の子どもの頃に、こんなのやりたかったー」とつぶやく保護者も。
より多くの子どもたちに経験してほしいと感じました。
同じように、国産の木で丁寧につくられた「木のおもちゃ」をつかって五感の豊かさを育てていきましょう。こちらの記事を参考にしてくださいね。