最近よく耳にする「SDGs」って、一体なんなんでしょうか?
じつは、私たちの普段の暮らしから考えていける身近なものでした。
この記事を読めば、話題の「木育」と「SDGs」との関係についても理解できますよ。
いろんなところで、話題になるテーマなので、ざっくりとしたイメージだけでも頭に残しておきましょう~。
目次
SDGsとは「よりよい世界をつくるための各国共通の目標」
まず、SDGs「エス・ディ・ジーズ」と読みます。
Sustainable Development Goals(持続できる開発目標)の頭文字と、最後のsをとってSDGsとしています。
簡単に言えば、「よりよい世界をつくるための各国共通の目標」ですね。
国連に加盟する193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げています。
17のゴールと、さらに169の具体的な目標から構成されます。
スローガンとなるのは、「地球上の誰一人として取り残さない」という誓いです。
発展途上国に限ったことではなく、先進国がリードしながら自治体も巻き込んで取り組みが広がっています。
SDGsの17項目となる目標
あなたが気になるのは、どの項目ですか?
実はどれも、それぞれに関連性があり、リンクしている部分が多いかもしれませんね。
これらの目標達成について、「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を、カードゲームで楽しみながら理解し、体感できるものがあり、各地でイベントが行われています。
毎日の消費からSDGsを支える
一番、身近で誰でもできることが、「日々の消費を考える」ということです。
「買い物 = 投票」という考え方もあるように、どんなふうに生産・加工されているのかという商品の裏側をも支持することにもなります。
「エシカル消費」という言葉が使われます。 *エシカル(倫理的な)と訳されます。
単に安いから、といった表面的な損得だけでなく持続可能な社会を実現するような商品を買って、その仕組みを支えていくものです。
良く知られているのは、フェアトレードですね。
低賃金で重労働という環境で商品がつくられていては、貧困もなくなりません。
作り手の労働環境の改善、適正な賃金、環境にやさしい生産過程、そして商品の品質が良いとなれば、最高ですね。
消費者として、オーガニック・フェアトレードときくと、値段が高めだなと思うかもしれません。
しかし、目先の利益しか頭になく大量生産で安く売られる商品は、生産過程への配慮が欠けている場合も多くあります。
ひとりひとりの消費が集まれば、大きな世論になります。
生産者が、こだわりと誇りを持ち続けながら商品を提供してくれるためにも、日々の消費を少しづつ見直してみませんか?
SDGsと木育の関係
忘れちゃいけないのは、SDGsと木育との関係についてでしたね。
おもに「14.陸の豊かさも守ろう」の目標が木育にかかわるのは、分かりますね。
でも、実は、ほかすべての項目についても少なからず木育が関連していると考えられるんですよ。
SDGs企業の取り組み
企業が、ビジネス活動の一貫として環境・社会問題を解決することが期待されています。
企業理念とSDGs17目標を照らし合わせてみたときに、合致するようなものがあれば企業も無理せず継続的な取り組みができるはずです。
たとえば、農機メーカーとして有名な「クボタ」は、「6.安全な水とトイレを世界中に」と「11.住み続けられるまちづくりを」いう目標に大きく貢献しています。
砂漠の国カタールでは、安定的な水の供給を目指し「上水道メガリザーバープロジェクト」を立ち上げました。
非常時に蓄えておける水の量を2日分から7日分にするものです。
「カタールのような中東では海水を淡水化して造水していますが、それにはとてもコストがかかるのです。
引用:2030SDGsで変える
なので、貴重な水を一滴でも漏水させずに市民に届けることが一番の課題。
クボタは1893年に日本ではじめて水道管の開発に成功し、1970年代には中東にも進出。半世紀近くの使用実績があり、すでに品質の良さと耐久性は“クボタブランド”として知れわたっていました。
たまたま別の工事で30年間使われていたクボタのダクタイル鉄管を掘り起こしたところ、まったく傷んでおらず、また埋め直していいかといわれたほど。
そのような実績と信頼性が高く評価されたのだと思います」(松本さん)
日本の技術は、世界水準で見ても高いもので、多くの国で求められています。
今後も、日本企業の技術革新によるSDGsを見据えた、様々な取り組みから目が離せません。
SDGsとは?木育とはどう関係しているの?【まとめ 】
SDGsについて、おさらいしましょう。
SDGsとは「よりよい世界をつくるための各国共通の17目標」のことでしたね。
私も、漠然と持続可能社会について考えることはあっても、「ジブンゴト」としてはいませんでした。
今はよくても、子どもたちの未来を考えると、危機感をおぼえます。
SDGsへの貢献の仕方は、それぞれに違います。
まずは、あなたの関心の高い項目を入口としてSDGsへのアンテナを高くしてみましょう。
地球の市民のひとりとして、地球環境に配慮した暮らしの在り方を身近なところから考えてみませんか?