ここでは、東京チェーンソーズのトイビレッジ構想についてご紹介していきます。
林業にかかわる若者が減っていく中、エッジのきいた活動をして注目される「東京チェーンソーズ」。
活動拠点となる東京都檜原村で、多くの人を巻き込みながら「トイビレッジ構想」が打ち立てられました。
木材を余すことなく使った、木の香り豊かなおもちゃも登場しました。
【もこ】
子どもと遊ぶ時間を楽しくするお手伝いがしたい「おもちゃコンサルタント」。
過疎地に暮らす3児の母。親も子どもも嬉しいおもちゃ、遊び場に興味津々。
目次
東京チェーンソーズの檜原村トイビレッジ構想
「東京に山があるの?」と思いますよね?
じつは東京都の総面積の36パーセントが森林です。
木の魅力を、新鮮さを保ったままに届けるために、消費地への近さは、大きな強みになりますね。
多くの人に山の空気を吸いに足を運んでもらえることが期待できるのが「檜原村トイビレッジ構想」です。
豊かな森林資源を活用するために、木のおもちゃの工房を作り、地元の木材の魅力を伝えます。
木のおもちゃ工房は2019年12月にオープンしました。
そして、東京おもちゃ美術館とのコラボ商品も登場しています。
東京おもちゃ美術館×東京チェーンソーズのおもちゃが登場
こちらは、Tokyo Tree Wood(東京ツリーウッド)森のめぐみセットです。
なんとも素朴で、シンプル。
「丸太の木取りつみき」、「ウチエダ」シリーズ3種類(三寸、六寸、一尺)の4箱が入っています。それぞれ単体でも売られています。
東京チェーンソーズ代表の青木さん曰く「素材以上おもちゃ未満の遊具」なんだそう。
これまで捨てられていたような端材をつかって、素材をいかして作られたおもちゃです。
癖になるほどツルツル、すべすべの触り心地が忘れられません。
規格がそろっていないのが、いい味になっていますよね。
ひとつひとつのパーツは、子どもたちの発想でなんにでもなれちゃうんです。
子どもたちの自由な遊びをどんどん促してくれていますよ。
ひのはら森のおもちゃ美術館が2021年オープン予定
そして、2021年には「ひのはら森のおもちゃ美術館」がオープン予定です。
ユニークで新しい活動を続ける東京チェーンソーズの関わる「ひのはら森のおもちゃ美術館」は、どんな場所になるのか、とても楽しみです。
こちらは、東京おもちゃ美術館の姉妹館として、木育の取り組みを加速させてくれそうです。
東京おもちゃ美術館のレビュー記事は、こちらを参考にしてくださいね。
東京チェーンソーズとは
木を植えた時と、伐るときと、木材価格が違ってきます。
何十年後に、いくらになるのか分からない木と向き合う不安定な労働環境と、
国の補助金漬けの林業・・・
仕方ないと言えば、そうかもしれない。
しかし、そんな現状を、東京の森から明るく変えていきたいと立ち上がったのが「東京チェーンソーズ」です。
「美しい森を育み、生かし、届ける」が企業理念。
一般に林業といわれる育林・整備・木材生産などの作業のみならず、木製品の企画・販売、ワークショップの開催などもされています。
森デリバリー【山の恵みを、そのまま街へ】
丸太切りや薪割り体験のメニューもできちゃうんです。
売り場には並ばないような素材も豊富です。
これは、本来ならためらわずに捨ててしまうような部分に、新たな価値をつくるものです。
出会ったことのない木の一面や、それに関わる人に出会うことで、もっと森が身近に感じられそうですね。
補助金だけに頼らず、顔が見える林業へと確実に一歩近づく取り組みです。
東京美林倶楽部(とうきょうびりんくらぶ)
何十年もかけて、ゆっくり成長する木と同じように、長い年月を見据えた取り組みがあります。
それが、「東京美林倶楽部」です。
なんと、30年後の森に想いをはせて3本の苗木を植えることから始めるんです!
そこから、一緒に木を育てていきます。
木のまわりに生えた草を刈ったり、枝をとっていったり。
30年の買い物というと、びっくりしますよね。
しかし、木にとって30年は最低レベル。さらに60年、100年かけて大きく太く成長するんです。
有名な屋久杉は、樹齢1000年を超しています。木の時間軸では、30年は短い期間なのです。
人間にとっては、次世代へのプレゼントになりえます。
3本のうち2本は、使い方を自由に決められます。
そのまま森として残しておくのもOKですし、家を建てたり、木材として売ることも。
自分のためだけでなく、森・環境・次の世代のために、様々な使い方ができます。
正規会員
入会金 50,000円/1口
年会費 1,000円/1口
<特典>
3本の苗木(花粉の少ないスギ・ヒノキ)。
すべての育成イベント(苗木の育成体験)への参加。
すべての特別イベント(各種アクティビティ・ワークショップ)への優先参加。
東京チェーンソーズの【トイビレッジ構想】まとめ
林業を担う若者としての代表格、東京チェーンソーズ。
山を守り、木のことを、楽しさいっぱいに伝えてくれる頼もしさが感じられます。
ひのはら森のおもちゃ美術館を中心とした「トイビレッジ構想」もわくわくしますね!